2歳児
2歳児の保育は、まだまだ個人差が大きく、一人一人の各人各様の発達や生活行動を大切にし、また様々な感情の芽生え、自我の主張などが増え、自分以外の存在など大きな社会に少しずつ足を踏み入れ始め、自己を確認していく時期になります。
食事
「自分で」という自立したい気持ちを伸ばしながら丁寧に食習慣の基礎を作っていきます。
例えば、スプーンの握りが上握りから下握りを経て正しい握りで食事ができるようになります。
徐々にスプーンの使い方も上達し、ひと口量の調節をしてスプーンですくう事や、大きな食品はスプーンで切ることなども身につけ、こぼす事も少なくなります。
0、1歳児と同様に決まった大人によっていつも同じ手順で食事をすすめていきます。
その他、日々の生活の中で食事に関るマナー(食習慣)なども知らせ、進めていきます。
着脱
乳児期から脱し、着脱においても自分でしようとする気持ちが芽生える時期です。
個人差に考慮して子どもにまかせられる部分を少しずつ増やし、行為の手順を細かく効率的なやり方で伝えていきます。
子どもが作業しやすいようにその子どもにあった条件を整えています。
睡眠
日々の生活の中で子供たちは、家庭での基本的なリズム(早寝、早起き)の元、園生活の流れにも見通しが持てるようになります。
午前の活動の後、昼食をとり、ほどよい疲れを感じて午睡(昼寝)へと進みます。
見通しを持った生活活動は、子どもたちの情緒の安定へとつながり、ひとりで眠るようになります。
排泄
オムツからパンツへと移り、トイレで成功できるようになる時期です。
トイレでの排泄を促していき、成功を重ねることで自信につなげて行きます。
自然に子どもの膀胱機能の発達を待つという姿勢で臨み、徐々に尿意、便意を感じ自主的にトイレで排泄が出来ることを目標に進めています。
遊び
大きな動きだけでなく指先を使った細やかな遊びが増え並べる、積む、重ねる、比較する等を自分で楽しむようになります。
ひとり遊びから次第に友達に関心を持つようになり、ある空間の中で道具を共有することが出来るようになります。
自己主張のぶつかりあいからトラブルが起き、その葛藤を通して人と関わる力が育っていきます。